2025年10月~11月、都内でパキスタン関連イベントが開催された。
1つは『時空を超えて――ガンダーラ遺跡の旅』(10月26日)。主催はPJ JASMINEの岡京子さん、場所は真宗大谷派忠鋼寺(台東区池之端)。
もう1つは『資源大国パキスタン』(11月8日)。主催は(公財)日本・パキスタン協会、場所は日本大学文理学部3号館(世田谷区桜上水)。
昨今のインドブームの華やかさに比べると、パキスタンはやや地味な印象と思われている。だからこそ、パキスタンの各種イベントに参加する人たちのパキスタンを盛り上げようとする熱量を感じる。
(※ 各イベントの講演内容は主催者の了承を得ていないので、本欄では再現せず)

ガンダーラに向かう途中にある「王の道」 16世紀初頭につくられた石畳の街道

アレクサンダー大王がインド遠征で通ったと思われる(BC326頃)

ガンダーラの一角、タキシラ(Taxila)のジュリアン遺跡

タキシラ(Taxila)のジュリアン遺跡
以上の写真4点=©KazunoriShirouzu
一時期、パキスタンにはイスラム・テロのイメージが付きまとい、パキスタンは随分と損をした。私が「パキスタンに行ってくる」と言ったときも、周囲から「大丈夫? 危なくない?」と心配されることが多かった。
要は、危ないところに行かなければよいだけの話だが、何事も運次第、という面があるのも確かだ。
多くの人がインドまでは行くが、パキスタンにまで足を延ばすケースというのは少ない。パキスタンとインドは隣国同士で、もともとは英領インドのもとにあったはずなのに、分離独立後は国境の垣根は案外高い。

「資源大国パキスタン」講演会場
写真=©KazunoriShirouzu
(記・白水和憲)